この記事でわかること:面接官は、MBTIのタイプ名をどう受け止めるのか/面接官の私が、実際に診断をやってみた正直な感想/4つのアルファベットから考える、合いやすい職場の目安/診断結果を、職場探しに活かす3ステップ

面接官の私は、面接でMBTIを聞いたことがありません。——でも、自分に合う職場を探す道具としては「使える」と思いました。

「INFP」「ESFJ」など、アルファベット4文字で性格のタイプがわかる「16タイプ診断(MBTIと呼ばれることが多い診断)」が流行っています。「自分のタイプに合う職場ってどこだろう」「面接でタイプを言ったほうがいいの?」と気になっている看護師さんもいると思います。

私は看護師として働きながら、採用担当として面接をしています。この記事では、面接官から見た16タイプ診断の本音と、私が実際に診断をやってみてわかった職場探しへの活かし方をお伝えします。

この記事を読むとわかること

  • ✅ 面接官は、MBTIのタイプ名をどう受け止めるのか
  • ✅ 面接官の私が、実際に診断をやってみた正直な感想
  • ✅ 4つのアルファベットから考える、合いやすい職場の目安
  • ✅ 診断結果を、職場探しに活かす3ステップ

結論|16タイプ診断は「面接で言うもの」ではなく「職場を探す道具」

最初に結論をお伝えします。

16タイプ診断は、面接でアピールするためのものではありません。自分に合う職場を探すための「道具」として使うのがおすすめです。

自己分析には、TCL分析のようなしっかりした方法もあります。ただ、得意なことや好きなことをたくさん書き出す必要があり、少し手間がかかります。16タイプ診断なら、10分ほど質問に答えるだけで、自分の傾向をつかむきっかけになります。

じっくり自己分析をしたい方は、こちらの記事もどうぞ。
→ 看護師の自己分析|強み・弱みの見つけ方とTCL分析

面接官の本音|タイプ名を言われても、判断材料にはしていない

面接でMBTIを聞いたことはありません

正直にお伝えすると、私は面接でMBTIを聞いたことがありません。応募者の方から「私は○○タイプです」と言われたこともありません。

職場でも、スタッフ同士でMBTIが話題になることはありません。

言われても、なんとも思いません

もし面接で「私はENFJです」と言われても、私はなんとも思わないと思います。そもそも、私はタイプごとの特徴をしっかり理解しているわけではないからです。

面接官の多くも、同じではないでしょうか。タイプ名を伝えても、相手がその意味を知らなければ伝わりません。

面接では「タイプ名」より「エピソード」で伝える

面接で自分の性格を伝えたいときは、タイプ名ではなく、実際にあったエピソードで話しましょう。

たとえば「私は計画を立てるのが得意です。病棟では、受け持ち患者さんの検査や処置が重なる日に、前日のうちに段取りを組み立てていました」のように話すと、面接官にもイメージが伝わります。

転職理由や自己PRの伝え方は、こちらで詳しくお伝えしています。

面接官の私がやってみた|結果はENTJ(指揮官)

この記事を書くにあたって、私も無料の16タイプ診断をやってみました。結果は「ENTJ-T(指揮官)」。リーダーシップや、全体を見て計画を立てる力が強みと出ました。

わりと当たっていた

読んでみて、わりと当たっていると感じました。今の私は、看護師のリーダーとして働いています。結果に書かれていた強みは、今の働き方に合っていると思います。

でも、違うと思うところもあった

一方で、「共感性が少し弱い」とも書かれていました。でも私は、自分では共感性は高いほうだと思っています。

つまり、診断は全部が当たるわけではありません。「ここは違うな」と思うところがあったら、それも自分を知るヒントです。

合う働き方は、年齢や立場で変わる

もう一つ感じたのは、若いころより今のほうが、仕事が楽しいということです。今は、自分で選んで決められることが増えました。

同じ人でも、年齢や立場が変われば、合う働き方も変わります。「今の職場が合わない」と感じていても、それは「看護師に向いていない」ということではないかもしれません。

4つのアルファベットから考える、合いやすい職場の目安

16タイプ診断の4つのアルファベットは、それぞれ2つの傾向のどちらに近いかを表しています。ここからは、それぞれの傾向から考えられる、合いやすい職場の目安をご紹介します。あくまで目安として、職場を考えるヒントにしてください。

アルファベット傾向合いやすい職場の目安
E(外向型)人と話すことでエネルギーが湧く患者さんやスタッフと話す機会が多い職場
I(内向型)一人で考える時間でエネルギーが戻る一人ひとりの患者さんと落ち着いて関われる職場
S(現実型)目の前の事実や手順を大切にする手順やルールがはっきりしている職場
N(直観型)アイデアや可能性を考えるのが好き新しい取り組みや改善に関われる職場
T(思考型)筋道を立てて判断するすばやい判断や優先順位づけが求められる職場
F(感情型)人の気持ちを大切にして判断する患者さんやご家族の気持ちに寄り添う時間が長い職場
J(計画型)予定どおりに進めたい一日の流れが決まっている職場
P(探索型)その場に合わせて柔軟に動ける予定外のことが起きやすい職場

たとえば「I」と「J」の傾向が強い人なら、予約制で一日の流れが決まった職場のほうが、力を発揮しやすいかもしれません。

職場タイプごとの違いは、こちらで比べています。
→ 病院・クリニック・施設・訪問看護の働き方比較

職場が合わないと、どうなる?

私の職場で実際にあったことをお話しします。

私の職場は少人数で、一人ひとりが自分から動く必要がある職場です。指示を待っていると、まわりのスタッフがとても困ってしまいます。

以前、控えめで、受け身なタイプの方が入職されました。その方はご自身でも「ここは自分から動かないといけない職場で、自分には畑が合っていない」と感じたようで、数ヶ月で退職されました。

これは、その方が悪かったわけではありません。性格と職場が合っていなかったのです。控えめで丁寧な人が力を発揮できる職場は、ほかにたくさんあります。

だからこそ、入る前に「自分はどんな職場で力を発揮しやすいか」を知っておくことが大切です。

もし今の職場が合わずに悩んでいる方は、こちらの記事も参考にしてください。
→ 転職したばかりで辞めたい看護師へ|短い職歴は不利?面接官が「理由しだい」と答える理由

診断結果を、職場探しに活かす3ステップ

ステップ1|結果を読んで「当たる・違う」に印をつける

まずは、16タイプ診断を受けてみましょう。私は「16Personalities」の無料診断(日本語版)を使いました。60問ほどの質問に答えるだけで、10分ほどで終わります。
→ 16Personalities 無料性格診断テスト(新しいタブで開きます)

※最後にメールアドレスの入力欄が出ることがありますが、入力しなくても結果は見られます。有料プランの案内も出ますが、無料の結果だけで十分です。

結果が出たら、この記事に戻って、続きのステップに進んでください。

診断の結果を読んで、「当たっている」と思うところと、「違う」と思うところに印をつけましょう。私の「共感性」のように、違うところも大切な情報です。

ステップ2|「職場の条件」に言い換える

印をつけたところを、職場の条件に言い換えてみます。

  • 「計画どおりに進めたい」→ 一日の流れが決まっている職場がいい
  • 「自分から動くより、指示があるほうが安心」→ 教育体制や手順がしっかりしている職場がいい
  • 「人と話すのが好き」→ 患者さんと話す時間が長い職場がいい

ステップ3|求人票と職場見学で確かめる

言い換えた条件が、応募したい職場に合っているかを、求人票や職場見学で確かめましょう。私の職場のように「少人数で、自分から動く必要がある」かどうかは、職場見学で働いている様子を見るとわかりやすいです。

16タイプ診断を使うときの注意

  • ネットの無料診断は、正式なMBTIとは別物です。正式なMBTIは、専門の資格を持つ人のもとで受けるものです
  • 結果で自分を決めつけないこと。「このタイプだから看護師に向いていない」ということはありません
  • 履歴書や職務経歴書には書かないこと。書くなら、タイプ名ではなく具体的なエピソードで

まとめ|診断は「自分に合う職場」を見つける入口

  • 16タイプ診断は、面接で言うものではなく、自分に合う職場を探す道具
  • 面接官の私は、タイプ名を言われても判断材料にはしていません。伝えるならエピソードで
  • 診断は全部が当たるわけではない。違うと思うところも、自分を知るヒント
  • 合う働き方は、年齢や立場で変わる
  • 結果を職場の条件に言い換えて、求人票や職場見学で確かめましょう

「今の職場が合わない」と感じるのは、あなたがダメだからではありません。畑が合っていないだけかもしれません。自分が力を発揮できる職場を、ぜひ見つけてください。

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ABOUT ME
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Nana
看護師として急性期病院の病棟で10年以上勤務した後、採用担当者・現役面接官としてたくさんの看護師さんを面接してきました。 長い夜勤の疲労、緊急入院が次々と続く終わらない業務、うまくいかない人間関係、そして現場の声に耳を傾けてくれない上層部——「もう限界かも、辞めたい」と感じる日々が、私にも何度もありました。 休憩室では、いつも誰かが転職の話をしていました。先輩も、同期も、後輩も。「次どこ受けようか」「あの病院、働きやすい?給料はどう?」——それが看護師の日常でした。辞めたい気持ちは、弱さでも甘えでもない。現場で働く看護師なら誰もが一度は抱く、ごく自然な感情だと、私は思っています。 だからこそ、転職を考える看護師さんの「怖い」「迷っている」「でも一歩踏み出したい」という気持ちが、心からわかります。 現在は採用担当者として多くの看護師さんの採用に携わった経験をもとに、面接官だからこそ知っている採用のリアルをお届けしています。このブログが、あなたの転職の一歩を後押しし、より明るく幸せな未来へとつながるお手伝いができれば嬉しいです。