この記事でわかること:1年目の転職を、採用する側はどう見ているか/面接で必ず聞かれることと、印象を下げる伝え方/1年目の転職先として多い職場/辞めてから探す?働きながら探す?の考え方

1年目でできないのは、当たり前です。——たくさんの新人さんを育ててきた面接官の本音です。

1年目の看護師さん

毎日怒られてばかりで、もう限界…。

でも、1年目で辞めたら、どこも雇ってくれないよね…?

そう思って、ひとりで悩んでいる新人看護師さんは多いと思います。

私は看護師として働きながら、採用担当として面接をしています。そして、これまでたくさんの新人さんの教育にも関わってきました。

この記事では、1年目の転職を、採用する側と育てる側の両方から、正直にお伝えします。

この記事を読むとわかること

  • ✅ 1年目の転職を、採用する側はどう見ているか
  • ✅ 面接で必ず聞かれることと、印象を下げる伝え方
  • ✅ 1年目の転職先として多い職場
  • ✅ 辞めてから探す?働きながら探す?の考え方

結論|1年目でも転職はできる。カギは「素直さ」

正直にお伝えします。

1年目は、まだ基礎看護の習得も終わっていない時期です。そのため、採用をためらう職場は多いと思います。

3年目以上の経験を求める職場も、少なくありません。

Nana(面接官)

でも、転職できる職場はあります。

大切なのは、自分をどう見せるかです。

そのカギになるのが、このあとお話しする「素直さ」です。

新人教育をしてきた私が見てきた「1年目で辞めていく理由」

急性期の業務に、ついていけない

私がいた急性期の病棟には、毎年、何人もの新人さんが入ってきました。

そのうち1〜2人は、1年目の途中か、1年目が終わるタイミングで退職していきました。

理由のほとんどは、「急性期での業務についていけない」でした。

夏ごろから、一気に負担が増える

急性期の病棟は、ある程度看護師がいるといっても、やはり人手不足です。

夏ごろからは、一気に仕事の負担が増えます。そこで、こなせる子と、こなせない子に分かれていきます。

「神さまのような先輩」は、少ないのが現実

本当は、先輩が丁寧に指導についてくれればいいのです。

でも、指導担当の先輩にも、たくさんの担当患者さんがいて、ほかの業務もあります。新人指導が先輩の負担になっているのは、明らかです。

だから、優しく丁寧に教えてくれる「神さまのような人」は、少ないのが現実です。

1年目の看護師さん

わかる…。厳しい先輩の日は、朝から憂うつで…。

指導担当が厳しい人に当たると、きつい指導をされて、心が折れてしまいます。

その先輩がいる日に、仕事に行くのが嫌になる。そんな新人さんを、私はたくさん見てきました。

Nana(面接官)

1年目で辞めたくなるのは、あなたが弱いからではありません。

そういう新人さんは、毎年います。

面接で必ず聞くこと|「なぜ退職を検討されていますか?」

これは、必ず聞きます

1年目の方の面接で、私が必ず聞くのは、この質問です。

Nana(面接官)

「なぜ退職を検討されていますか?(退職されましたか?)」

これを聞かないことは、まずありません。

印象を下げてしまう答え方

次のような答え方は、心配になってしまいます。

  • 人のせいにする
  • 「教えてもらえなかった」など、受け身
  • 前の職場への文句
  • 「ある程度経験してきました」風に、大きく見せる

特に最後の「経験してきました風」は、逆効果です。

面接官が知りたいのは「素直さ」

1年目は、できていなくて当たり前です。だから、大きく見せる必要はありません。

Nana(面接官)

できていないことを素直に受け止めて、「新しい職場で、新たに頑張りたい」と伝えられる。

その素直さが、何より大事です。

素直に認められるかどうかが、次の判断につながるからです。

  • この人は、次の職場でも頑張れそうか
  • 続けられそうか
  • 私たちが、教えていけそうか
心配になる伝え方安心できる伝え方
辞める理由「教えてもらえなかった」「先輩が厳しかった」「業務の速さについていけず、基礎が身についていないと感じた」
自分のこと「ひととおりの業務はできます」「できていないことが多いのは、自覚しています」
これから(特になし)「新しい職場で、一から学んで長く働きたい」

答え方の例

急性期の病棟で、業務の速さについていけず、基礎がしっかり身についていないと感じました。できていないことが多いのは、自分でも自覚しています。もう一度基礎から学べる環境で、一から頑張って、長く働きたいと考えています。

1年目の転職先として多い職場

急性期を1年目で辞める方の転職先として多いのは、次のような病院です。

  • 療養病院
  • 回復期病院

どちらも、急性期に比べると多重課題が少なめです。一つひとつの業務に、落ち着いて向き合いやすい環境です。

クリニックは、1年目には難しいことが多い

1年目の看護師さん

クリニックなら、1年目でも働けそう…?

Nana(面接官)

クリニックは、少ない人数で回している少数精鋭の職場です。

そのため、即戦力を求めることが多く、1年目の方は難しいと思います。

1年目のうちは、教えてもらいながら基礎を身につけられる、療養病院や回復期病院のほうが向いています。

辞めてから探す?働きながら探す?

1年目の看護師さん

次を決めてから辞めるべき? それとも、先に辞めていい?

Nana(面接官)

どちらでも大丈夫です。

ただ、1年目の方は、もう少し切迫していることが多いと思います。

中堅やベテランの「もう辞めたいなあ」とは違って、1年目で辞めたいと思うときは、思うように仕事ができず、毎日先輩から指導が入る状態です。

メンタルが落ちている人を、私はたくさん見てきました。

  • 続けながら、次の職場を探せるなら、それが一番です
  • でも、自分が潰れて、しばらく動けなくなりそうなら、一旦退職してしまうのも手です

間があけばあくほど、次に動き出すのがしんどくなるからです。

頑張れそうなら3年。でも、心が壊れる前に

3年続けると、評価が変わる

もちろん、頑張れそうなら、3年は続けるのがおすすめです。

ほとんどの急性期病院では、3年で一人前になるようなラダーが組まれていると思います。

そのため、急性期で3年やってきた職歴は、採用担当者からすると、「ある程度一人前になれているかな」「基礎看護はできているな」と評価できる目安になります。

それでも、つらいなら

Nana(面接官)

メンタルを病んで仕事ができなくなるくらいなら、次の職場を探して、看護師のキャリアを少しでも前に進めてほしい。

そうすれば、きっと5年後、10年後には、あなたらしい、あなたにしかできない看護ができていると思います。

だから私は、1年目の転職もおすすめします。

すでに転職したあとで「また辞めたい」と悩んでいる方は、こちらもどうぞ。
→ 転職したばかりで辞めたい看護師へ|短い職歴は不利?

まとめ|1年目は「できない」を素直に認めていい

  • 1年目は、基礎看護の習得が終わっていない時期。慎重な職場は多い
  • でも、転職できる職場はある。カギは見せ方
  • 面接では、必ず「なぜ退職を検討されていますか」と聞かれる
  • 人のせい・受け身・経験してきた風は逆効果
  • できていないことを素直に認めて、新しい職場で頑張りたいと伝えよう
  • 転職先として多いのは、療養病院・回復期病院
  • 続けながら探せるならベスト。潰れそうなら、一旦辞めるのも手

1年目で辞めたいと思うのは、あなたがダメだからではありません。
あなたが、あなたらしく看護を続けられる場所を、見つけられますように。
応援しています。

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ABOUT ME
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Nana
看護師として急性期病院の病棟で10年以上勤務した後、採用担当者・現役面接官としてたくさんの看護師さんを面接してきました。 長い夜勤の疲労、緊急入院が次々と続く終わらない業務、うまくいかない人間関係、そして現場の声に耳を傾けてくれない上層部——「もう限界かも、辞めたい」と感じる日々が、私にも何度もありました。 休憩室では、いつも誰かが転職の話をしていました。先輩も、同期も、後輩も。「次どこ受けようか」「あの病院、働きやすい?給料はどう?」——それが看護師の日常でした。辞めたい気持ちは、弱さでも甘えでもない。現場で働く看護師なら誰もが一度は抱く、ごく自然な感情だと、私は思っています。 だからこそ、転職を考える看護師さんの「怖い」「迷っている」「でも一歩踏み出したい」という気持ちが、心からわかります。 現在は採用担当者として多くの看護師さんの採用に携わった経験をもとに、面接官だからこそ知っている採用のリアルをお届けしています。このブログが、あなたの転職の一歩を後押しし、より明るく幸せな未来へとつながるお手伝いができれば嬉しいです。