「面接って何を見ているんだろう…」と気になったことはありませんか?

私はこれまでたくさんの採用面接をしてきました。その経験から正直にお伝えします。落ちる人には、はっきりした共通点があります。

この記事では、面接官の立場から「こういう人は残念ながら落としてしまう」というリアルな共通点を10個、包み隠さずお伝えします。在職中で転職活動を進めている方は、ぜひ面接前に確認してみてください。

【共通点1】志望動機が「なんとなく」で終わっている

面接で最もよく聞く残念な志望動機がこれです。

「以前から御院に興味があり、ぜひ働きたいと思いました」

面接官はこれを聞いた瞬間、「ウチでなくてもいいんだな」と判断します。なぜこの病院・クリニックなのか、具体的な理由が答えられない人は、志望度が低いと見なされます。

✅ 対策:ホームページや口コミで事前調査し、「〇〇という理念に共感した」「〇〇の専門性を高めたい」など、その職場ならではの理由を準備しましょう。

【共通点2】転職理由がネガティブすぎる

「人間関係が辛くて」「残業が多すぎて」「給料が低くて」——これらは本音かもしれませんが、そのまま伝えると不採用の原因になります。

面接官は「この人はウチに来ても同じ不満を持つのでは?」と考えます。ネガティブな理由は、必ずポジティブな言葉に言い換えましょう。

✅ 対策:「より専門性を高めたい」「チーム医療に積極的な環境で働きたい」など、前向きな表現に転換します。本音はそのままに、言い方を変えるのがポイントです。

【共通点3】自己PRが抽象的すぎる

「責任感があります」「コミュニケーション能力があります」——これは自己PRではなく、ただの形容詞の羅列です。

面接官は「それを裏付けるエピソードを教えて欲しいな」と思っています。抽象的な言葉より具体的なエピソードを添えると良いです。

✅ 対策:「〇〇病棟で、患者さんのADL改善のために△△を実施し、結果として✕✕になりました」というように、具体的なエピソード+結果をセットで話しましょう。

【共通点4】逆質問が待遇確認ばかり

「何か質問はありますか?」という問いに対して、「残業はどれくらいですか?」「有給は取れますか?」「休み希望はどれくらい通りますか?」「昇給はありますか?」——こういった質問が続く方がいます。

待遇確認を優先する姿勢は、入職後も要求が多く、通らないと不満をまき散らすタイプに見えてしまいます。

✅ 対策:逆質問は「仕事への意欲」が伝わるものを2〜3個用意しましょう。「入職後はどのような研修がありますか?」「チームで大切にしていることを教えてください」など、職場への関心と貢献意欲が伝わる質問が好印象です。
どうしても聞きたい待遇については、1つくらいにしておくのがベター。聞く時も「子供の学校行事でお休みをとらせていただく場面もあるかもしれないのですが、月1回程度お休みの希望をさせていただくことは可能ですか?」など、言葉を選ぶと良いです。待遇の確認は内定後に行うか、転職エージェントに任せるのが賢明です。

【共通点5】第一印象(身だしなみ・マナー)が悪い

面接は最初の30秒で印象の8割が決まると言われています。清潔感のない服装、猫背、暗い表情——これらは話す前からマイナス評価を受けています。看護師は患者さんや家族と接する職業。身だしなみへの意識は、仕事への姿勢と直結して見られます。

✅ 対策:スーツまたは清潔感のある服装、髪は顔にかからないようにまとめる、靴は磨いておく。笑顔で「よろしくお願いします」と入室する練習をしておきましょう。

【共通点6】自信のなさが態度に出ている

声が小さい、目を合わせない、語尾が「〜と思います…」「〜かもしれません…」ばかり——これは自信のなさのサインとして面接官に伝わります。現場のナースは患者さんや医師に自信を持って伝えることが求められます。面接でも同じ姿勢が見られています。

✅ 対策:断定的な言葉(「〜です」「〜します」)を意識的に使いましょう。鏡の前や家族・友人相手に練習するだけで大きく改善できます。

【共通点7】答えが長すぎる or 短すぎる

質問に対して5分以上話し続ける人、逆に「はい」の一言で終わらせる人。どちらも面接官にとっては困ります。面接の回答は1〜2分(200〜400字程度)が理想です。簡潔に要点を伝えられる人は、報告・連絡・相談ができると評価されます。

✅ 対策:「結論→理由→具体例→まとめ」のPREP法で話す練習をしましょう。タイマーを使って1分で話す練習が効果的です。

【共通点8】前の職場の悪口を言う

これは面接官が最も警戒するサインのひとつです。前職への不満をそのまま口にする人は、「入職後もウチの悪口を言うのでは?」と思われます。実際に私が面接をしていて、前職の師長や同僚の批判をする方がいましたが、それ以上話を聞く気が失せました。

✅ 対策:不満があっても「より〜したい」という前向きな表現に変換するのが鉄則です。

【共通点9】職務経歴書の内容を「盛っている」

書類選考を通過して面接に進んでもらったのに、実際に経歴を深掘りすると、話が浅くて書類との乖離を感じることがあります。「〇〇病棟でリーダーを担当」と書いてあっても、具体的に何をしていたか・どんなことに困ってどのように解決したか聞くと答えが詰まる。そういう場面を私は何度も見てきました。

面接官は書類を読んだうえで、確認の質問をしています。盛った内容はすぐにわかります。そして誠実性に欠けると判断した瞬間、採用の気持ちはなくなります。

✅ 対策:職務経歴書には、自分が実際に経験したこと・言語化できることだけを書きましょう。少し地味に見えても、面接で誠実に話せる内容の方が信頼につながります。

【共通点10】面接後のフォローがない

面接が終わったら終わり、と思っていませんか?面接後のお礼メール・電話は、採用担当者の印象に残ります。特に複数の候補者が拮抗しているとき、お礼の連絡をくれた方は誠実さが伝わり、プラス評価になることがあります。

✅ 対策:面接当日または翌日中に「本日はお時間をいただきありがとうございました」と一言お礼を伝えましょう。面接までのやり取りをメールでしていた場合はメールが良いです。電話の場合は相手が忙しくない時間など配慮しましょう。

【面接官の本音】実際に不採用を決めた瞬間

採用面接では、スキルや経歴だけでなく「この人と一緒に働けるか」を見ています。どれだけ優秀な経歴でも、ある瞬間に「この人はないな」と感じることがあります。実際にあった2つの場面をお伝えします。

ケース① 言葉の端々に「上から目線」が出てしまった方

その方は、希望する診療科での経験が豊富で、書類上は申し分ない候補者でした。面接が進むにつれて少しずつ気になることが出てきました。「前の職場ではこうしていましたけど」「私は割となんでもできますので」——決して攻撃的なわけではないのですが、会話の節々に「自分はできる」という姿勢と上から目線の言葉ががにじみ出ていました。

採用を見送った理由はシンプルです。即戦力として期待できる反面、入職後に「自分流」を押し通そうとして、既存のスタッフと摩擦が生まれると判断したからです。チームの和を乱すリスクは、スキルの高さでは補えません。

どれだけ経験があっても、新しい職場では最初は「教えてもらう立場」です。謙虚さと柔軟性は、経験者こそ意識してほしいポイントです。

ケース② 入室時に挨拶ができなかった方

ドアをノックして入室した瞬間から、その方はひどく緊張されていました。目線は床に向いたまま、「よろしくお願いします」の一言が出てきません。着席を促しても、こちらから声をかけるまで何も話さない。声は聞き取れないほど小さく、面接を通じて受け答えに詰まることも多くありました。

緊張すること自体は問題ありません。面接官はそれをよくわかっています。ただ「おはようございます」「よろしくお願いします」という、社会人として当たり前の挨拶ができないとなると、話が変わります。看護師は患者さん・ご家族・医師・他職種と毎日コミュニケーションを取る仕事です。「当たり前のことが当たり前にできるか」は、採用の重要な判断基準になります。

✅ 対策:入室の練習を一度でいいのでやってみてください。「ノック→失礼します→お辞儀→よろしくお願いします」この流れを声に出して練習するだけで、本番の緊張は大きく和らぎます。

まとめ:面接官が見ているのは「一緒に働けるか」

10個の共通点を振り返ってみてください。落ちる人に共通しているのは、「準備不足」と「自分本位な姿勢」のどちらかです。

  • 志望動機・転職理由・自己PRは事前に言葉にして練習する
  • 逆質問は仕事への意欲が伝わるものを準備する
  • 前職の悪口・待遇の話は面接中に極力出さない
  • 第一印象と態度に気を配る
  • 面接後にお礼を伝える

在職中に転職活動をしている方は、準備の時間が限られているからこそ、ポイントを絞って対策することが大切です。次は具体的な「志望動機の作り方」や「転職理由の答え方」も記事にしていきます。ぜひブックマークして参考にしてください。

▶ 面接対策の全体像は【面接完全攻略】採用担当者が教える看護師転職面接の総まとめガイドでまとめて確認できます。

ABOUT ME
Nana
急性期病院で看護師として10年以上勤務した後、採用担当者・現役面接官としてたくさんの看護師さんを面接してきました。 長い夜勤の疲労、緊急入院が次々と続く終わらない業務、うまくいかない人間関係、そして現場の声に耳を傾けてくれない上層部——「もう限界かも、辞めたい」と感じる日々が、私にも何度もありました。 休憩室では、いつも誰かが転職の話をしていました。先輩も、同期も、後輩も。「次どこ受けようか」「あの病院、働きやすい?給料はどう?」——それが看護師の日常でした。辞めたい気持ちは、弱さでも甘えでもない。現場で働く看護師なら誰もが一度は抱く、ごく自然な感情だと、私は思っています。 だからこそ、転職を考える看護師さんの「怖い」「迷っている」「でも一歩踏み出したい」という気持ちが、心からわかります。 現在は採用担当者として多くの看護師さんの採用に携わった経験をもとに、面接官だからこそ知っている採用のリアルをお届けしています。このブログが、あなたの転職の一歩を後押しし、より明るく幸せな未来へとつながるお手伝いができれば嬉しいです。